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 新Sambaでファイルサーバの構築!


1章 概要

1.1 Sambaの誕生

Samba(サンバ)は、1992年オーストラリア大学の学生Andrew Tridgel氏によって開発された オープンソースです。
Sambaの由来はRFC1001で標準化されているSMB(Server Message Block)のプロトコルから来ています。

1.2 SMBとそのベースとなるプロトコル

Sambaの語源となっているSMBとは、NetBIOSをベースとしたファイル共有・プリンタ共有のための プロトコルです。SMBはIBMによって開発され、LAN Managerの基礎となったプロトコルです。
SMBは、マイクロソフトにより強化され、CIFS(Common Internet File System)と言うプロトコルに拡張されされています。

(1) NetBIOS
SMBのベースとなったNetBIOS(Network Basic Input Output System)は、OSI参照モデルで言う トランスポート層に属します。Peer-to-Peer型のプロトコルです。ほとんど、全てのネットワ ークカードのROMに実装されているプロトコルです。

(2) NetBEUI
NetBEUI(NetBIOS Extended User Intarface)は、NetBIOSを強化したプロトコルです。
OSI参照モデルで言うネットワーク層の機能がないため、ルータ越えのネットワークを扱うことが出来ません。そのため、小規模ネットワークがターゲットのプロトコルです。

(3) NetBIOS over TCP/IP
(1)(2)両方ともトランスポート層のプロトコルでルータ越えが出来ないので開発されたのが、このNetBIOS over TCP/IP(NBT)である。現在、RFCで標準化されています。

1.3 日本語化対応
Sambaは、当初日本語化が進まなかったので、ファイル名に対する制約がありました。しかし、現状(Samba2.0.7)では、以下の日本が対応が行われています。

最大長(バイト) 
全角文字
半角かな
機種依存文字
空白を含む名前
ファイル名
255
ディレクトリ名
255
共有名
12
×
コンピュータ名
15
×
×
ワークグループ名
15
×
×
Windowsドメイン名
15
×
×
コメント
47
ユーザ名
20
グループ名
20
×
×
×
×
パスワード
14
×
×
×
×

1.4 パスワードと認証

Sambaを運用するには、認証の仕組みをどうするかと言うことが大きなポイントとなります。Sambaにおける認証方法の複雑さは、そのままWindowsNetworkにおけるそれによるものですが、この辺をうまく設定してやらないとサービスと設定したのはよいが誰も利用できないと言うことになってしまいます。

(1) Sambaが用意する認証の仕組み
Sambaは、後に説明するsmb.confの設定の中のsecurityパラメータと言うパラメータで、認証の仕組みを用意しています。

security=share
バージョン2以前のSambaのデフォルトです。共有レベルのセキュリティを使う指定です。この場合、接続時にはクライアントはユーザ名しか情報を送らず、実際に共有にアクセスする際に始めてパスワードを送ります。Windows95の古いバージョン等でサポートされていた、暗号化パスワードを使用しない認証を行います。

security=user
バージョン2以降のSambaのデフォルトです。ユーザレベルのセキュリティを行う指定です。この場合、接続時にクライアントはユーザ名とパスワードの組み合わせをサーバに送ります。このモードでは、encript passwordパラメータによる暗号化パスワードが使用できます。暗号化パスワードを使用するWindowsNT/2000やWindows98では、このモードが必須です。

security=server
別のSMBサーバを使って認証を行う他は、userを指定したのと同じです。
security=domain
WindowsNTドメインコントローラによる認証を行う他は、userを指定したのと同じです。

(2) Sambaで暗号化をサポートする
標準設定では、securityの値はuserになっています。よってユーザレベルの認証を行うようになっていますが、暗号化パスワードは有効になっていません。smb.confから以下のようなエントリを探してコメントアウトを解除してください。
;encrypt passwords = yes
;smb passwd file = /etc/smbpasswd

encrypt passwordsは、暗号化パスワードをサポートするための指定です。smb passwd fileは暗号化されたパスワードを保存するファイルの場所を指定しています。
encript passwordsをyesにして暗号化パスワードを有効にした場合、Sambaは/etc/passwdによる認証を行いません。その代わり、smb passwd fileで指定する/etc/smbpasswdを使用するようになります。/etc/smbpasswdは標準状態では存在しませんので、何らかの方法で作る必要があります。
後に説明しますが、既存の/etc/passwdの設定を生かすなら、mksmbpasswd.shによる自動生成を利用します。

(3) WindowsNT/2000に認証させる
Securityにserver、domainを指定すると、それぞれWindowsNTによる認証、ドメインコントローラによる認証を行います。この場合、言うまでもありませんが認証しようとするユーザーがWindowsNT(ドメイン)のユーザである必要があります。
WindowsNTに認証させようとする場合、securityの値はserverで、password serverパラメータにWindowsNTのNetBIOS名を指定する必要があります。
security = server
password server = [NetBIOS名]

password serverは標準設定でコメントアウトされており、また適切なNetBIOS名も指定されていませんので、もしサーバレベルのセキュリティを必要とする場合はには適切なNetBIOS名を指定してください。
ドメインコントローラに認証させる場合は、securityの値はdomainにする他の条件はサーバレベルのセキュリティと同じです。但し、Sambaの動作するホスト自身をNTドメインに参加させないと、ドメインコントローラを用いた認証は出来ません。smbpasswdに-jオプションを指定して、Sambaの動作するコンピュータをNTドメインに参加させてください。
security = domain
password server = hoge1 hoge2

(4) UNIXパスワードとの同期
Sambaで暗号化をサポートすることの面倒さは、通常のログインパスワードとは別にそれを管理しなければならないことです。出来れば、パスワードの管理は一元化して、ユーザにいろいろとコマンドを覚え込ませる必要の内容にしたいでしょう。このための方法がmksmbpasswd.shと言うシェルプログラムですが、これはスーパーユーザ以外が使うものではないので現実的ではありません。
そこでSambaでは、smbpasswdで変更したパスワードを/etc/passwdに反映させるメカニズムを用意しています。smb.confに以下のようなエントリーがあります。
unix password syncには既にyesが値として与えられていますので、コメントアウトを解除すれば/etc/smbpasswdの変更を検出して、それを/etc/passwdに反映させる機能が有効になります。
;unix password sync = yes
;passwd program = /usr/bin/passwd %u
;passwd chat = *New*UNIX*password* %n\n ReType*new*UNIX*password* %n\n
passwd:*all*authentication*tokens*update*successfully*

このとき、passwd programにパスワード変更のためのプログラムを、passwd chatにそのプログラムを実行した際の応答と入力パターンを指定してください。
この方法によると、ログインに必要なパスワードもsmbpasswdにて変更することになります。NISを導入している場合、パスワードの変更はyppasswdを使うことが多いので、passwd programとpasswd chatの適切な設定が必要になります。


2章 利用目的

2.1 Sambaを使用する目的

(1) Windowsクライアントにファイル共有とプリンタ共有を提供します。

(2) ユーザ毎の専用ディレクトリを提供します。

(3) Windowsクライアントにログオンスクリプトや移動プロファイルを提供します。

(4) Windowsドメインにメンバーのサーバとして参加できます。

(5) クライアントに名前解決機能(WINS)を提供ます。

(6) ネットワークコンピュータ一覧を提供ます。

(7) Windowsにプリンタドライバを配布し設定を容易にする機能あります。


3章 インストール

3.1 新規インストールの場合

root権限で行います。
ターゲットOSは、Laser5Linux6.5サーバエディションです。
インストールバイナリは、 Samba公式サイト でダウンロードしてください。

# rpm -ivh samba*

インストールされるパッケージは、以下です(注:既に最新のバイナリがあるかもしれません)。
■ samba<バージョン>.rpm(サーバ本体)
■ samba-client<バージョン>.rpm(クライアント本体)
■ samba-common<バージョン>.rpm(共通ファイル)
■ samba-swat<バージョン>.rpm(GUI設定ツール)

3.2 アップデートインストールの場合(参考までに)

(1) 新規にインストールする場合ではなく、アップデートの場合は事前に設定ファイル等をバックアップする必要があります。バックアップするファイルは、/etcにある以下のファイルをバックアップします、

■ smb.conf
■ lmhosts
■ printers.def
■ smbpasswd
■ MACHINE.SID
■ ドメイン名.ホスト名.mac

(2) インストールは、root権限で以下のように行います。

# rpm -Uvh samba*


4章 設定(必要最小限の設定)

4.1 swatを追加します(必須ではありません)
swatと言うGUI設定ツールを使ってsambaを設定する場合は、次の設定が必要です。

# vi /etc/inetd.conf

swat stream tcp nowait.400 root /usr/local/samba/bin/swat swat

# vi /etc/services

swat 901/tcp

注: swatについては、4.2の(5)を参照してください。

4.2 /etc/smb.confの設定

(1) smb.confの内容(このようにすれば必ず動く設定)

[global]

# workgroup = NT-Domain-Name or Workgroup-Name
workgroup = MY-DOMAIN
client code page = 932
coding system = euc

# server string is the equivalent of the NT Description field
server string = Samba Server
netbios name = hoge

# Uncomment this if you want a guest account, you must add this to /etc/passwd
# otherwise the user "nobody" is used
guest account = nobody ;All Member Logon OK

# this tells Samba to use a separate log file for each machine
# that connects
log file = /var/log/samba/log.%m

# Put a capping on the size of the log files (in Kb).
max log size = 50

# Security mode. Most people will want user level security. See
# security_level.txt for details.
; security = server
security = user

# Use password server option only with security = server
; password server = mitysvr

# You may wish to use password encryption. Please read
# ENCRYPTION.txt, Win95.txt and WinNT.txt in the Samba documentation.
# Do not enable this option unless you have read those documents
encrypt passwords = yes
; smb passwd file = /etc/smbpasswd

# Most people will find that this option gives better performance.
# See speed.txt and the manual pages for details
socket options = TCP_NODELAY

# this has been changed in version 1.9.18 to no.
dns proxy = no

# Case Preservation can be handy - system default is _no_
# NOTE: These can be set on a per share basis
preserve case = yes
short preserve case = yes

# Be very careful with case sensitivity - it can break things!
case sensitive = no

[homes]                          ← 各ユーザディレクトリの指定
comment = Home Directories
browseable = no                    ← ブラウザリストにサービスを表示するか制御します
writable = yes                      ← このディレクトリに書き込みを許可
create mask = 0644                  ← ファイルのパーミッション
directory mask = 0755                ← ディレクトリのパーミッション

[public]                          ← 共有ディレクトリの指定
comment = public directories
path = /usr/common                 ← Linux上の共有するディレクトリ名を指定
public = yes                       ← ゲストアクセスが許可されます
browseable = yes
guest ok = yes                     ← yesにすると、アクセス時にパスワードが不要になります
writable = yes
directory mask= 0777
create mask= 0777


[printers]                         ← 共有プリンタの設定
comment = All Directories
path = /var/spool/samba               ← Linuxのプリントスプールディレクトリを指定
print ok = yes                      ← yesにすると、pathで指定したパスにスプールファイルを書き込む

(2) /etc/smb.confの[global]グローバルセクションの説明

■ workgroup(NTドメインもしくはワークグループの記述)

NT-Domainもしくは、SambaのWorkgroup名を記述します。
例、"MY-DOMAIN"

■ lient code page(扱い言語)

これは、必ず"932"(日本語)を記述します。

■ coding system(扱いコードの指定)

例、"euc"
★参考:
sjis → サーバ側でシフトJISのファイル名をサポートしている場合のみ指定できます。LinuxやFreeBSDでは指定してはいけません。
euc →サーバ側でEUCのファイル名をサポートしている場合のみ指定できます。
hex → ファイル名のうち、8ビット・コード系を16進数で扱います。シフトJISや8ビット・コード系を扱えないサーバで指定します。
cap →hexと同様に、8ビット・コード系を16進数で扱いが、capと互換性がある。サーバでcapも運用し、Macintosh、Windows、 Unix間でファイルの共有を行う場合指定します。
jis7、jis8、junet等 → ファイルをjisコードで扱います。

■ server string

Windowsのエクスプローラで表示されるマシンの説明
例、"Linux Samba Server"

■ netbios name(Sambaサーバ名)

例、hoge

■ log file(logファイルの置き場の指定)

例、"/var/log/samba/log.%m"

■ max log size(logのMaxサイズを規定する。単位Kb)

例、"50"

■ guest account(public = yesと指定したサービスにアクセスするユーザを規定)

例、"guest account = nobody"

■ socket options

このオプションは、クライアントとの通信時に利用されるソケット・オプションを指定する。ソケット・オプションはOSのネットワーク層の接続部分をチューニングするために使用する。サポートされている、以下のソケット・オプションのどれでも、OSの許す限り任意の方法で組み合わせることが出来る。
SO_KEEPALIVE
SO_REUSEADDR
SO_BROADCAST
TCP_NODELEY                    ←デフォルト
IPTOS_LOWDELAY
IPTOS_THROUGHPUT
SO_SNDBUF
SO_RCVBUFSO_SNDLOWAT
SO_RCVLOWAT

■ dns proxy(名前解決を行うか否か)

SAMBAがWINSサーバとして動作している場合、クライアントが探しているNetBios名がWINSに登録されていない場合、DNSを使って名前解決するときに"yes"を指定する。通常は、"no"。

■ netbios name(ネットワークマシン名の指定)

Windowsネットワークでのマシン名を指定する。

■ security(セキュリティーモードの指定)

share → 誰でもパスワードなしでSambaサーバにアクセスでます。
user → この場合は、SambaサーバへのアクセスはUnixマシンのユーザ名とパスワードが必要となります。"username map"と"encrypt passwords"も参照してください。
server → この場合は、Sambaサーバのアクセスは"password server"で指定したマシン(通常はWindowsNTマシン)のユーザ名とパスワードが必要となる。"security=server"とした場合、"password server"で認証が失敗(ユーザー名が登録されていない場合)、"security=user"に復帰して、Unixユーザ名とパスワードが必要になるが、Windowsクライアントと暗号化パスワードを使うようになっている場合は、"encript passwords=yes"である必要がです。但し、"password server"に全てのユーザが登録してある場合は、"encript passwords=yes"とする必要はありません。

■ encrypt passwords(暗号化パスワードを使用するか否かを指定する(レジストリを変更しない)。WindowsNT4.0ServicePack3以降や、Windows98、Updateされましたが、Windows95では、暗号化パスワードが必要となります)

■ preserve case(ファイルを作成するときに、名前が大文字と小文字の両方を含んでる場合、クライアントから渡された名前を通すか、"default case"に指定された文字の大きさに強制的に変換するか否かを指定します)デフォルトで"no"

■ short preserve case(「8文字+3文字」形式の新しいファイルを全て大文字で作成するか、"default case"に指定された文字の大きさに強制的に変換するかを指定します。「8文字+3文字」形式の名前を小文字にする一方、"preserve case=yes"によって、長いファイル名の状態を維持するのに使用できます)デフォルトで"no"

■ case sensitive(ファイル名の参照時に大文字/小文字を区別するかを制御します)

ここではyesに設定します。デフォルトではnoです。

(3) パスワードファイルの作成

パスワードファイルをLinuxのユーザ定義ファイルから作成するスクリプトが用意されているので、それを利用して、パスワードファイルを作成します。その後、パスワードファイルパーミッションを指定して、スーパーユーザ以外がアクセスできないようにします。

# cat /etc/passwd | mksmbpasswd.sh > /etc/smbpasswd

# chmod 600 /etc/smbpasswd

(4) Sambaユーザの新規登録

以下の[password]の部分は、パスワードを入力します。yamadaは新しく登録するユーザ名です。

# smbpasswd -e yamada

New SMB password: [password]
Retype new SMB password: [password]
User yamada enabled.

また、WindowsNT及びWindows2000Serverが存在するならば、これらのサーバのユーザ認証を利用する方法もあります。ドメイン名がhogehogeでドメインコントローラとして、hoge1、hoge2が存在するので有れば、smb.confの[global]セクションを以下のように設定します。

security = server
workgroup = hogehoge
passwdserver = hoge1 hoge2

(5)swatでの設定

今まで説明してきた、smb.confの設定をXWindowからGUIで設定できるツールを"swat"と言いいます。
したがって、コンソールからのテキスト編集でSambaを設定するのが苦手な方には便利です。このテキストでは、swatには触れませんので興味の有る方は別途個人的に使用してみてください。


5章 動作確認

5.1 Sambaの起動

Sambaのファイルをインストールし、設定が終わっても、Linuxが立ち上がると自動的にSambaサーバが立ち上がるわけではありません。
とりあえず、起動するには、rootになってコマンドラインでサーバプログラムを実行します。

# nambd -D
# smbd -D

(1) 起動登録

起動時に自動的にSambaを立ち上げるために、起動登録をしておきましょう。

# ntsysv

起動登録のメニューが出るのでSMBもしくはSambaの部分にチェックを付けましょう。これで、次回から起動時にSambaが立ち上がります。

もしくは、/etc/rc.d/rc.localファイルを編集して起動コマンドを追加します。以下のようにします。

# vi /etc/rc.d/rc.local

nmbd -D
smbd -D

5.2 Sambaの動作確認

(1) クライアントがWindows2000での動作確認のための設定

TCP/IPの設定を以下のようにしてください。
■ LMHOSTSは参照しないにします。
■ WINSは使用しないにします。
■ NetBIOS over TCP/IPを有効にしてください。
■ WorkGroupにSambaのワークグループ名を記入してください。

(2) クライアントがWindows2000での動作確認

クライアントの設定が終了してリスタートします。
■ Sambaの登録ユーザでログインします。
■ ネットワークコンピュータでSambaサーバを観覧します。
■ ネットワークコンピュータにSambaサーバが表示されない場合は、"コンピュータの検索"でホスト名で検索してください。
■ Sambaサーバが見つかったら、それをクリックして"public"フォルダと自分のユーザ名のフォルダが見えたら、動作確認完了です。

(3) クライアントがWindows98での動作確認のための設定

TCP/IPの設定を以下のようにしてください。
■ NetBIOSが使用できる状態になっている。
■ WINSの解決をしないにします。
■ WorkGroupにSambaのワークグループ名を記入してください。

(4) クライアントがWindows98での動作確認

クライアントの設定が終了してリスタートします。
■ Sambaの登録ユーザでログインします。
■ ネットワークコンピュータでSambaサーバを観覧します。
■ ネットワークコンピュータにSambaサーバが表示されない場合は、"コンピュータの検索"でホスト名で検索してください。
■ Sambaサーバが見つかったら、それをクリックして"public"フォルダと自分のユーザ名のフォルダが見えたら、動作確認完了です。

(5) プリンタの共有確認

■ Linuxconfでローカルプリンタが設定されていることを確認します。
■ 共有フォルダと同じく、Sambaサーバにプリンタアイコンが表示されます。
■ プリンタの追加で、ネットワークプリンタの設定をします。
■ テスト印字を行って、うまく印字されてればOKです。


6章 トラブルシューティング

6.1 ログを必ず見る

システムに生じる様々な問題を解決するためには、ログのチェックが必ず必要です。Sambaのログは、smb.confのlog file項目で指定した場所に出力されます。今回設定してある出力場所は、log file = /var/log/samba/log.%mです。%mは、クライアント毎にログファイルを作成することを意味しています。
まず、正常にSambaが起動したかをログで確認してみましょう。

# cat /var/log/samba/log.smb

[2000/09/16 01:43:45, 1] smbd/server.c:main(641)
 smbd version 2.0.7-ja-1.3 started
 Copyright Andrew Tridgell 1992-1998
[2000/09/16 01:43:45, 1] smbd/file.c:file_init(216)
 file_init: Information only: request 10000 open files, 1014 areavailavle

# cat /var/log/samba/log.nmb

[2000/09/16 01:43:52, 1] nmbd/nmbd.c:main(757)
 Netbios nameserver version 2.0.7-ja-1.3 started.
 Copyright Andrew Tridgell 1992-1998

6.2 使い始めたとき良く出るエラー

Sambaを使い始めたとき良く出るエラーに以下があります。

(1) その1

[2000/09/16 01:01:58, 0] lib/util_sock.c:open_socket_in(824)
 Get_Hostname: Unknown host zetton

これは、自分のホスト名(とそのIPアドレス)が分からないという意味です。そのため、DNS情報の設定が正しいかどうかチェックしましょう。
hostnameコマンドで自分のホスト名を確認して、「ping ホスト名」で正しく名前解決出来るように設定します。
pingしたときに、自ホストのIPアドレスが127.0.0.1となるときには、/etc/hostsファイルの設定ミスなので、以下のように修正しましょう。

■ 誤った/etc/hosts設定例:ホスト名がhogeの場合

127.0.0.1 hoge localhost.localdomain localhost

■ 正しい/etc/hostsの設定例

127.0.0.1 localhost.localdomain
192.168.1.1 hoge hoge.hogehoge.com

(2) その2

[2005/02/19 15:35:47, 0] nmbd/nmbd_responserecordsdb.c:find_response_record(235)
find_response_record: response packet id 25223 received with no matching record.

OSがFreeBSDの場合、これ実はお産婆さん二重起動してると出る。/usr/local/etc/rc.d内の起動スクリプトの名称を変えていたりしていた場合、FreeBSDのportsupdateしたりするとスクリプトがダブり二重起動になってしまうのだ。「最近、何だかお産婆さんのフォルダに書き込むとフリーズするようになった。」なんて人はこれをやらかしてる可能性有り!気をつけよう。でも気がつかないんだよ。psコマンドぶちかまさない限り(笑)。少なくても、俺は良くやらかすよ(-.-;)。


7章 まとめ(最低限確認しておく事項)とその他のこと

7.1 Sambaをトラブル無く構築するために

まとめとして、Sambaサーバのトラブルを無くすため、最低限の確認事項を以下に示します。

(1) Windowsマシンで「ipconfig/all」、またはwinipcfgを実行してTCP/IPの設定を確認します。

(2) その設定(DNS,WINS,サブネットマスクなどの設定)はLinuxマシンと同じか?

(3) Linuxマシンで「ifconfig」を実行してTCP/IPの確認を行います。

(4) その設定(DNS,WINS,サブネットマスクなどの設定)はWindowsと同じかどうか?

(5) WindowsマシンとLinuxマシン双方向から、お互いのIPアドレスを指定してpingが出来るかどうか?

(6) WindowsマシンとLinuxマシン双方向から、お互いのホスト名を指定してpingが出来るかどうか?

(7) Windowsマシンで「nbtstat -a (Linuxマシン名)」を実行して応答するかどうか?

これらは、最低限のチェック事項です。どの部分が正常でないかを把握してから、設定項目を再確認しましょう。


7.2 Sambaのセキュリティ

Sambaは、冒頭でも述べましたが、そのプロトコルの性質上ルータ越えは出来ません。したがって、ローカルネットワークでの使用を前提としています。
Sambaのセキュリティは、ローカル側ではパスワード認証が唯一のセキュリティとなります。
また、インターネット側からはファイアーウォールでフィルタリングする方法、ルータでフィルタリングする方法があります。つまり、Sambaの基本プロトコルであるNetBIOSは、ポート137番〜139番を使用しており、そのポートを外部からアクセス禁止の設定にしておくことです。
このポートを開いておくことにより、セキュリティホールとなる場合があるので、この設定は必須であると考えます。


7.3 マウント管理ツール

通常のマウント管理ツールからは、SMB共有の情報が得られないので、Sambaにはsmbmountツールが用意されています。
コマンドにはsmbmountとsmbunmountが有ります。このコマンドは、Linuxクライアントから使用すると通常のmountコマ
ンドのようにボリュームをマウントできます。

注:sambaのソースバージョンでは、デフォルトでコンパイルするとsmbmountはインストールされないので注意すること!
必ず、以下のようにconfigureオプションをつけること。ちなみに、ソースの場合は以下のような手順になる。

$ cd samba-2.2.8a/source

$ ./configure --with-smbmount

$ make

$ su
passwd

# make install

@ smbmount(結構はまるので注意!!)

$ smbmount //SERVER/SHARNAME /home/point

この場合は、ユーザ名とパスワードを聞かれます。
聞かれるのが、いやな場合は以下のようにします。

$ smbmount //SERVER/SHARNAME /home/point -o ' username=ユーザ名,password=パスワード '

//SERVER/SHARNAMEは、SERVERはSMBサーバ名をさし、SHARNAMEはサービス名をさしています。
注:smbmountがユーザアカウントからうまく行かない場合は、rootからマウントを試みること。さらに、一般ユーザでアクセスするとしたらuidとgidを変更しないとアクセスできなくてはまるので注意!!!以下のようにする。

# smbmount //SERVER/SHARNAME /home/point -o ' username=ユーザ名,password=パスワード,uid=ユーザID,gid=グループID '

/home/pointは、あらかじめ/home/pointと言うディレクトリを作成して、ここにマウントします。ちなみに、SambaClientの場合は、

$ smbclient //SERVER/SHARNAME -U ユーザ名 -P パスワード

A smbumount

$ smbumount /home/point

これで、マウント解除します。

以上


 
 
 



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